2023.09.13

【導入事例】三菱電機ソフトウエア株式会社様

約10年間、IT技術者育成研修をニュートラルに委託してきました。
受講者からは、「理解しやすかった」、「わかりやすかった」
という声が、毎年、数多く寄せられています。

三菱電機ソフトウエア株式会社 酒井田 利康様(左)、ニュートラル株式会社 林広宣/専任講師

三菱電機グループにおけるソフトウエア設計業務の中核を担う三菱電機ソフトウエア株式会社。同社では、新入社員~中堅のエンジニアを対象としたIT技術者育成研修の一部を、約10年間、ニュートラルに委託しています。その詳細について、担当者様に話を伺いました。

●お話を伺った方
三菱電機ソフトウエア株式会社
FA・ファシリティ事業統括部
技術推進部 技術研修課
監事 酒井田 利康様

2022年、三菱電機グループのソフトウエア設計会社6社を経営統合し「三菱電機ソフトウエア株式会社」(略称:MESW)として発足。公共・エネルギー、宇宙・通信、防衛システム、FA・産業メカトロニクス、自動車機器、ビル、空調・冷熱、映像、セキュリティー、ライフサイエンス、組込ソリューションという11の事業分野において、品質と信頼性の高いソフトウエア開発技術を提供し、人々の暮らしや社会を支えている。

発足   2022年4月1日
本社   東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿易センタービル南館29階
従業員数 5,200名(23年度計画)

■約10年前からIT技術者育成の研修をニュートラルへ委託

── 三菱電機ソフトウエアにおける、ニュートラルの研修事業の利用状況について教えてください。

三菱電機メカトロニクスソフトウエア株式会社(三菱電機ソフトウエア株式会社 統合前)時代の約10年前から、新入社員を対象としたIT技術者育成研修の一部をニュートラルに委託しています。内容は初級および中級のエンジニア向けの講座となり、現在、9講座を実施しています。研修の主な内容は次の通りです。
 
・コンピューター基礎
・アプリケーション開発基礎・実践
・リファクタリングとデザインパターン
・C、C++言語講座
・TCP/IP入門
・Visual C++によるWindowsアプリケーション構築
 

── 受講者数は何名様ぐらいになるのでしょうか。
年度によって異なりますが、今年度は各講座20~30名が受講しています。これまでの実績では、最大1講座70名ほどになることもありました。なお、9講座の内、3講座は中京地区の社員向けに集合研修を実施していますが、残りの6講座は全国各地の社員向けに集合研修とリモート研修を併用しています。また、講座によって受講者数は異なります。
 
さらに今年度からの新たな取り組みとして、一部の講座に関しては、反転学習(*)用のデジタルコンテンツも用意しました。
*反転学習:授業で学習した後に復習するという流れを反転させ、事前に予習し、授業で学習するという流れを促す教育方法。

■3年で一人前の仕事ができるエンジニアの育成を目指す

── 技術研修のねらいや目的などがあれば教えてください。
 
当社の技術研修では、3年で一人前の仕事ができるエンジニアを育成することを目指しています。ニュートラルに依頼をしている研修は、その過程で最初の半年間、集中的に学んでもらうための、新入社員向けと、中級向けの内容となります。
 

── リモートでの研修を実施しているのは、新型コロナウイルス感染拡大の影響なのでしょうか。
 
コロナ以前は集合研修だけでしたが、コロナ禍で集合研修を実施することが難しい時期に、リモートでの対応を迫られました。現在は移動などに関するコストや時間などを考慮して、可能な範囲でリモートでの対応を実施しています。
 

── 集合研修にするか、リモート研修にするかの判断をする際の考え方などはあるのでしょうか。

基本、受講者間や受講者と講師が議論をしたり、そのような過程で気づきを与えたりすることが主題となる研修、そして実機を用いた研修では、集合研修が向いていると考えています。また、最近の新入社員はデジタルコンテンツに慣れ親しんでいる世代なので、知識をインプットするような内容であれば、デジタルコンテンツを活用したリモート研修が良いと思います。
 

── 技術研修を社外に委託している理由について教えてください。
 
以前は、技術研修の講師を社内のエンジニアが務めていました。しかし、全社的に業務量が増える中で、講師を務められるような能力の高いエンジニアには現場で活躍してもらいたいという思いもあり、ニュートラルに限らず外部の専門家に研修を依頼するケースが増えています。また、技術は常に進化していますので内部だけで対応し続けるのは限界があります。最新の教育トレンドを把握し、研修内容に反映していくために、外部に委託するメリットは大きいと考えています。

■ニュートラルに技術者研修を委託している2つの理由

── ニュートラルに研修を依頼している理由を教えてください。

約10年前、当時は研修担当者も異なりますが、外部に研修を委託する際に、今でも講師をお願いしている林広宜先生に相談をしたのが、御社とのお付き合いを始めたきっかけだと聞いています。
 
以降、ニュートラルに研修の依頼を続けている理由としては、「当社の目線に立って、要望を聞いてもらえる」というのと、「受講者の評判が良い」というのが、重要なポイントとなっています。
 
 
── まず、「要望を聞いてもらえる」という点について、詳しく教えてください。
 
他の委託先では講座の内容が基本的なものなので、「用意しているテキストの内容に沿って教えます」という対応も見られます。一方、ニュートラルでは毎年、講座企画の段階からカリキュラムやシラバスに関して要望を聞いてもらえるとともに、当社の目線に立った提案も積極的にしてくれますので、安心して研修を依頼することができます。
 

── 続いて、「受講者の評判が良い」という点について、詳しく教えてください。
 
講座の修了後にアンケートを採っていますが、「理解しやすかった」、「わかりやすかった」という声が、毎年、数多く書かれています。講師は毎年、林先生にお願いをしているのですが、技術的な知見や講師としての経験が豊富なだけでなく、受講者と同じ目線で寄り添うような教え方をしてもらえる点を高く評価しています。受講者との信頼関係を築くのが上手く、コミュニケーションが得意ではない社員であっても、質問がしやすいとか、話をしやすいという雰囲気を作ってくれます。
 

── 技術研修に関する効果測定などは実施しているのでしょうか。
 
現段階ではアンケートの結果をベースにスコア化をして、傾向分析やその時点での理解度などの分析は行っています。一方、研修が事業や業務、あるいは各自のキャリアへ、どのくらい貢献しているのかという効果分析のようなものは、複雑な要因や項目を含めた分析をする必要があり、現段階では確立できていません。今後、KPIなどを設定して可視化していきたいと考えています。

■反転学習用のデジタルコンテンツの拡充を検討

── 今後の展開予定などがあれば教えてください。

アンケートを見ると、たとえば「練習時間が短かった」とか、「間に合わなかった」とかいうようなコメントもありましたので、基本的なことではあるかもしれませんが、そのような声を参考にしながら、講座の改善や改良を続けていきたいと考えています。
 
また、対象となる範囲は限定的でしたが、反転学習用のデジタルコンテンツは各自が自分のペースで対応できる点など効果的かつ効率的であり、一定の成果も見られましたので、ニュートラルとも相談をしながら、対象範囲を拡大していきたいと考えています。
 

── ニュートラルへの評価や要望、期待などがあればお聞かせください。
 
ニュートラルは対応が迅速かつ丁寧で、いつも助けられています。これからも当社のエンジニアの育成を支えていただきたいと考えていますので、これまでと変わらない対応やサービスの提供に期待しています。
 

※三菱電機ソフトウエア株式会社様のホームページ(https://www.mesw.co.jp/
※取材2023年8月

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