2021.06.16

工場のIoT化とサイバー攻撃


■ハッカーに狙われる製造業の現場

 昨今、工場のIoT化が加速する一方、そのIoT化に対するセキュリティ対策が十分に実施できていない実態があるのをご存知ですか。セキュリティ対策が実施できていいない主な理由は、機器の管理ができていないことや、IoT機器に対するウィルス対策ソフトなどの導入が困難である点、現場でのセキュリティに対する意識の低さなどです。その結果、製造現場がサイバー攻撃の脅威にさらされ、甚大な被害が出ている事例が多々発生しています。今回は最近の事例を交えながら、サイバーセキュリティの重要性を再認識していただく記事になればと思っております。

■サイバー攻撃を受けた工場

 サイバー攻撃を受けた工場の事例です。サプライチェーンの一部である工場が攻撃を受けると、サプライチェーン全体に影響を及ぼし、甚大な被害や損失に繋がってしまいます。

■半導体工場の火災

 こちらの火災事例は、サイバー攻撃と断定はされていませんが、可能性が疑われているものです。火災事例の大半の原因は、「過電流」と言われています。工場では過電流による火災が発生しない対策は行われているはずですが、なぜ火災に至ったのでしょうか。その理由は、サイバー攻撃によるIoT機器が不正に制御された可能性が高いとの見解が出ています。火災による損失は計り知れない被害を及ぼすものですので、その点を見てもセキュリティ対策は可及的速やかに実施すべき企業の課題となっています。

■IoT機器を狙ったサイバー攻撃の増加

 国立研究開発法人情報通信研究機構サイバーセキュリティセンターが構築した大規模サイバー攻撃観測網にて観測したサイバー攻撃関連通信の値を見ると、サイバー攻撃関連通信は年々著しく増加していることがわかります。

2018年 2,121億パケット
2019年 3,279億パケット
2020年 5,001億パケット

 その内、Webカメラ等のIoT機器を狙ったサイバー攻撃関連通信の割合は、約50%にも上ります。Society 5.0が提唱されている折、今後IoT化が進んでいけば、サイバー攻撃を受ける回数も飛躍的に増加するのは必至です。併せて、攻撃の種類や手法も巧妙且つ高度になってくることも想定されます。IoT化を進める際には、サイバー攻撃の標的とならないよう、適切且つ十分なセキュリティ対策を速やかに施すことが重要であることがご理解いただけたかと思います。

■JAXAへのサイバー攻撃

 今年(2021年)4月、JAXAがサイバー攻撃を受け、中国が関与しているのでは?と話題になりました。攻撃対象には、JAXAのほか、三菱電機、日立製作所、IHIなどの民間企業など約200団体が含まれていました。また、高度な研究を行っている複数の大学も攻撃対象になっていたとのことです。こちらの事例からは、外部からのサイバー攻撃を防ぐことに加え、機密情報の漏洩への対策も重要であることがわかります。

JAXAなどに大規模なサイバー攻撃 中国人民解放軍の指示か

出典:NHK「JAXAなどに大規模なサイバー攻撃 中国人民解放軍の指示か」

■まとめ

 日本の製造業の高い技術は非常に価値のある物と世界中に認知されています。だからこそ、その技術を貶めたり、情報を狙う脅威に対して十分なセキュリティの対策が必要という事をご理解いただけたかと思います。

今回の記事は以上になります。

ありがとうございました。


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